増改築を繰り返した住まいは部分リフォームだけでは十分な耐震・断熱が得られないとわかったので、躯体だけを残してほぼ全面リフォームし、耐震・断熱性能ともに新築の最新基準同等まで上げ、寒い・暗い・狭いといった日本家屋ならではの問題点も解消いたしました。
隠れていた古い元の梁等も再利用し、外観はならまちの風情ある景観をそこなわないよう、玄関前の杉の格子は再利用して町屋の趣を再現。内部の建具はすべて奈良県産材のひのきを使用したオリジナル建具。
将来カフェギャラリーができたらと考えておられる奥様の要望でキッチン後ろの収納はあえてオープンに。間仕切り建具は中庭からの光が入れられるように透明なガラスにするなど、中庭の景観を活かしつつ部屋全体に陽の光が入るような間取りにすることで、明るく気持ちの良い大空間を実現しました。
建物のタイプ | 戸建住宅 |
---|---|
延床面積 | 181.40㎡ |

中庭からの光がたっぷりと降り注ぎ明るく気持ちの良いダイニング。

デッドスペースを利用して、雑貨やオブジェを飾るための棚を設置。オブジェがより映えるよう、照明位置も調節。

古い家屋ではよく見られた「ぬれ縁」。母屋と離れをつなぐ通路としてだけでなく、日当たりの良さと日本家屋の趣をアップさせる効果も。

中庭を中心に囲むように建てられたこちらの家。どこからも中庭を望むことができる。中庭がこの家の使い方を全て決めてくれたといっても過言ではない。


建具はすべて奈良県産材のひのきを使ったオリジナル品。木の美しさが際立つ玄関。

ひのきの建具との相性を考え、陶器の洗面器を設置。

玄関上の中二階。低い勾配天井が落ち着いた空間に。

ならまちの風情ある景観をそこなわないよう、また玄関前の杉の格子はお母様のご要望で再利用し、町屋の趣を再現した。
BEFORE 施工前
ページの先頭に戻る