大和郡山市N様邸
すべての空間をより生かし、隠れた魅力も引きだした古民家リノベーション
2021年03月 竣工
中庭に広がる美しい景色から季節の移ろいを日々感じる住まい。家族みんなやゲストを招いて使う機会が多いパブリックエリアと、基本的に家族だけが使うプライベートエリア、そしてご両親のエリアとが、LDKを軸に程よい距離感で分かれている邸宅です。
外観デザインは、白壁に腰板を張った町屋テイスト。もともとが100年以上の建物だけに、この装いに違和感は全くありません。
玄関ポーチの磨きの磨き丸太も印象的。腰壁は、浮造りの杉板に墨を塗って仕上げられています。
生まれ変わったLDKは以前よりもはるかに明るく、また廊下部を取り込んだ分、広々とした空間になりました。庭へ視線が抜けるため、開放感もより一層です。(キッチン:クリナップ ステディア)
構造材が見える造りの玄関ホールは、その装いが以前の住まいの名残りを感じさせます。そんな空間に、和モダンなデザインの照明が抜群の相性です。
こちらは以前は蔵だった主寝室の上階。ご夫婦がのんびりするために用意されたお部屋です。暗いイメージがある蔵もこの通り、くつろぎの空間へと生まれ変わりました。
洗面所は白で統一された清潔感のある空間になっています。(洗面:TOTO エスクアLS)
広い玄関ホールは、来客スペースにしたり、ギャラリーのようにしたりと、多目的に使える空間として活躍します。写真を学ばれている娘さんの作品や季節の花々などが、空間に彩りを添えています。
和室に面した広縁は以前もありましたが、ただの通路として使われていただけでしたので、リノベーション後は、庭を眺めたり日向ぼっこを楽しんだりと、使い方、使う頻度もずっと増えたそうです。
ダイニングに置かれた大きな一枚テーブルは、奥様がオーダーメイドで仕立てたお品。木の形や木目をそのまま生かしたデザインが、空間の装いにも背景にある庭の景色にもよく似合っています。
和室から見える、広縁越しの枯山水。建物のリノベーションと併せ、これまで手入れが出来ていなかった中庭も改めて美しく整えられました。こちらの住まいは、この風景を各空間から楽しめるようにしています。
こちらは和室の上階にある娘さん二人のお部屋。仲の良い姉妹ということもあって完全な個室にはせず、共有で使う広いスペースがつくられています。この建物で唯一、高い位置からの庭の景色が楽しめる場所です。
LDKに面して設けられたデッキスペースは、和室前の広縁同様、さまざまな使い方ができる場所です。
ご両親の部屋の窓は、座って庭を眺めることを想定して、低めの場所に設置されています。住まい手様の生活スタイルに合わせた細やかな計画のひとつです。
施工データ
大和郡山市N様邸
すべての空間をより生かし、隠れた魅力も引きだした古民家リノベーション
2021年03月 竣工
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