宇陀市Y様邸
桜を取り込んだ借景の家
2019年04月 竣工
3方向が開けた、見晴らしの良い敷地に建つY様邸。緩やかな坂道をのぼった先にある凛としたその姿に、Y様も「毎日、帰ってくるのが楽しい家」とおっしゃいます。春には道路をはさんだ公園の桜が、まるで我が家の庭に咲くごとく、目を楽しませてくれます。
㈱マイ工務店HP コチラ
スペック |
長期優良住宅, 大空間 |
建物価格 |
3,000~3,500万円 |
「豊かな木の質感のある家、ナチュラル感のある家に」というご要望から、1階部分は木材による外壁に。その外壁となじむよう、敷地を囲う壁にも同じく木を使うことで、視覚的な圧迫感を抑えています。「直線の持つ美しさを表現したデザインに」というY様のご要望を反映した垂直・水平線を強調したシャープな外観デザイン。
アプローチをデザインするにあたり、山歩きが好きなご主人のイメージにあったのが「六甲山の芦屋ロックガーデンや、葛城山の登山口のイメージでした」。この家が建築中、ご近所の方は「どんなお店ができるのかな?」と思われていたそう。
玄関ホールはコンパクトに。これはマイ工務店のアドバイスによるもの。「玄関ホールは家の顔、だから立派にというのが固定概念でした。でも実際に暮らしてみるとアドバイスのとおり。機能的にこの広さで十分でした」とY様。
玄関ホールの代わりに広くしたのが、引き戸を入ってすぐにあるリビングとをつなぐ通路部分。家族がひんぱんに行き交う場所にゆとりをもたせることで、ストレスが軽減されます。通路の正面には地窓を設けてアプローチの緑を見せることで、視覚的な潤いをもたらします。
この家を建てられるにあたっては、ハウスメーカー、ビルダー、建築家、工務店と様々な業態の家づくりを調べられたY様。その中から選んだ数社にプラン提案の依頼をするにあたっては、同じ条件で要望を伝えられたそう。各社からの提案のうち、最後に提出されたのがマイ工務店の提案。「他社とまったく違った提案で、スケッチを見たときは衝撃的でした」とY様。「まるで生活している姿が想像できるようなプランでした」と奥様。「マイさんを知ったのは偶然だったんです。」それまではハウスメーカーでの家づくりを予定されていたそうですが、インターネットで「地震に強い」「漆喰壁」「無垢の床」といったキーワードでヒットしたのがマイ工務店。施工事例をご覧になられて、すぐに完成見学会への参加を予約されたとのことでした。この時の提案ほぼそのままで、このお宅となりました。
プラン作成をご依頼いただくにあたり、ご要望のひとつにあったのが、「外の自然を取り込む内と外の境界の曖昧な家」。そのとおり、建物の四方に設けられた開口部からは自然の光と風、そして四季の景色を愉しむことができます。ご夫婦が家づくりの当初から希望されていたのがパッシブデザイン。かつての日本の家づくりにもあった「自然の力を温熱環境づくりに生かす」という考え方を現代の住宅設計に取り入れるという姿勢に、共感されたそうです。
マイ工務店が得意とする造作キッチンには、Y様お気に入りのボッシュ製の食器洗浄機をビルトイン。さらに、「食べることが好き。だから食が中心の家にしたかった」とおっしゃるY様のご要望に応えるため、家の中で最も眺望の良い場所にキッチンをレイアウトしました。左右両方向からアプローチできる動線により、使い勝手も抜群です。
キッチンからはリビング全体を見渡せます。「遊んでいる子どもにいつも目が届くので安心です」と奥様。また、キッチンの前面には「絵本コーナー」を。これは奥様のご要望をかなえたもの。まだ幼いお子さんは、ここにある絵本を見つけて、自然と手に取って見ているそうです。木と漆喰壁のという自然素材によるやさしい質感の空間の中で、
小気味良いアクセントになっているのが、キッチンのタイル壁と、ダイニングテーブルの上に設置したアトリエキーメンのペンダントライト。いずれもY様ご夫妻セレクトによるもの。
「プランを作成してもらうにあたり、マイ工務店さんだけが朝起きてから夜寝るまでの生活スタイルを事細かくヒアリングしてくれました。暮らしやすさに見事に反映されています」と奥様。造作の洗面台と洗濯室の間に、日常的に着る衣類を収めるファミリークローゼットを設けています。
2階の窓からは公園の桜をパノラマで楽しめます。将来はお子さんの成長に合わせて子ども部屋になる予定のスペースも、いまのところは広々としたプレイルームとして使われています。このような1室大空間をつくることができるのが、SE構法の特徴です。
「子どもが裸足で走り回れるように、芝を貼ることを考えています」という庭。広いウッドデッキと組み合わせて、いろんな遊びができそうです。
見晴らしのよい2階の窓からは、桜並木のほか、宇陀の山々を眺めることができます。通勤の利便性を考えて奈良市内などでの家づくりも検討されたというY様ですが、「もともと山が好きなので。自然がまだ多く残るここにしてよかったです」最初にご要望をお聞きした際に「リラックスして、落ちついて暮らせる家」とお答えいただいたY様。
現在の住みごこちを尋ねてみると、「どこの温泉旅館よりもくつろげる空間です。旅行に出かける必要がありませんから、生活のランニングコストが抑えられますね(笑)」
そう言っていただける家づくりができて、私たちも満足しています。
施工データ
宇陀市Y様邸
桜を取り込んだ借景の家
2019年04月 竣工
- 施工タイプ
新築
- スペック
長期優良住宅, 大空間
- 建物価格
3,000~3,500万円
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